まごころ漢方とは
私が、漢方を勉強しはじめたきっかけは、当時の彼女が、ひどい大人ニキビになったことからです。彼女は、皮膚科の病院に通院していたのですが、全く良くならず、その場、その場のかゆみを止めるだけの応急的な治療で、吹き出物は一向によくなりませんでした。
そこで大人ニキビやアトピーの治療で有名な薬局を紹介してもらい、相談させてもらうことにしました。
ところが関西ではかなり名声の高いと言われる相談薬局の何店かで、みてもらいましたが、全然よくなりませんでした。(それぞれの薬局でニキビ治療のために数種類の医薬品、健康食品をもらいました。)全然というのは言いすぎかもしれませんが、少しオシッコの量が変わったり、寝起きがよくなった・・・程度でした。
かんじんなニキビは、ほとんど変化がありませんでした。
病院もダメ、健康食品もダメ、で何か他の良い治療方法がないものかと探していたところ、漢方と出会いました。
それまで、漢方という言葉は知っていたのですが、古臭い、よくわからない治療なんじゃないかと思っていました。(当時、私は元細胞顕微外科医の先生のもとで西洋医学を勉強していましたので余計にそう感じていました) 漢方に触れて、びっくりしたのは、先生が行う問診の詳しさでした。私が彼女の横で聞いていたら、数多くの質問の他に全く関係のなさそうに思える質問まで、されるので驚きました。後で先生に尋ねると、これは、漢方薬を選ぶ上で大変重要なことだと教えていただきました。
以前に健康食品を飲んでいたときは、1ヶ月でやっとニキビ以外の症状の改善が少しあった程度でしたが、漢方薬を服用し始めたら、1ヶ月ごとに、ニキビの数が減っていくのがわかりました。
それにあわせて今まで、気になっていた症状もどんどん楽になっていったのです。
数ヵ月後には、にきびがほぼ消えました。
「これはスゴイ!!」
今まで、私は仕事がら全国のかなりの軒数の相談薬局さんと仕事させてもらってきましたが、 ニキビでこんなにすごい治療をされる先生は初めてでした。私は、すっかり漢方に魅せられてしまいました。
さっそく、その先生に漢方のことについて基礎から少しづつですが教わりました。漢方専門の勉強会も紹介していただき、先生の患者さんのお手伝いなども、させていただくようになりました。
その時は、ただあくまで、先生の治療のお手伝いでしたが、いつか本格的に漢方治療を行いたいと思うようになりました。
その頃、漢方の勉強会に通っているうちに、勉強会の学術講師をされている先生のところで幸運にも修行させていただくことに・・・直接実践の漢方治療ができるとのことなので、迷わず九州まで修行に行く決心をしました。
そこは、難病を専門に漢方治療を行っているところで、病院でも見放された方が、たくさんいらっしゃっているところです。そこで数多くの患者さんの治療に携わり貴重な実践漢方の勉強をすることができました。
相談の合間には、生薬を実際に味わって効能を体験しながら漢方を学びました。
当時、私は結婚して2年たっていたので、そろそろ子供がほしいと思ったのですが、3ヶ月、4ヶ月と一向に子供ができる気配がありませんでした。
とりあえず、大きな問題があってはいけないので、レディースクリニックで検査してもらったのですが、そこでの数々のずさんな対応やコミュニケーションのとり方に嫌気がさし、クリニックでの検査は、やめることにしました。
漢方家は漢方でということで、妻の身体に合わせた漢方薬を飲んでもらうことにしました。
すると、2週間位で基礎体温は、すごくキレイになり、冷えなどの症状もなくなりました。
しかし、妊娠反応はまったくナシ!
結局、子供はできないまま、その後、修行を終えて大阪に帰ってきました。
体調はかなりよくなっていたのですが、妊娠反応は相変わらずありません。
そこで、今度は、漢方治療だけに限らず、タイミングのことや食事の事、私たちを取り囲む環境すべてと妊娠について勉強しました。
すると天才の子供をつくることと不妊症の妊娠率をあげることが一緒の事だとわかり、早速、漢方薬と併用しながら実行!
みごとに3ヶ月後に子供を授かることができました。
その後も、漢方の勉強をずっと続けていた私は、治癒率をあげるためにもっと深く漢方を知ろうと思い国際中医師試験(中国で認定している漢方専門医試験)に挑戦することにしました。そこで猛勉強!そして合格することが出来ました。(漢方にはおおまかに古方と中医という2つの治療の考え方があり、古方は約2千年前に確立され現在に伝わっている治療体系で中医は近年、中国でまとめられた理論体系)
身体を自然のものではなく、科学的に捉えた治療や妊娠率を至上目標とし、その後の流産率が高くなると思われる現代の治療に恐怖を感じ、私は、自分達が達成したような漢方治療を基本とした自然妊娠ができるお手伝いをしたいと思いました。
これが、私の『まごころ漢方』を始めたきっかけです。
今までの治療で、身体のバランスが崩れていませんか?
不妊はホルモンだけの問題ではありません。
子供を育てる母体の健康が一番重要なのです。
不妊はプレッシャーやストレスを感じて治療するものではありません。
漢方治療は、妊娠だけを目的とした治療ではなく、自然妊娠しやすい御身体に整えるものです。
ですから治療の過程で、一見、関係なさそうな症状などもよくなっていき、身体の調子もよくなっていきます。
かわいい赤ちゃんを授かる事を指折り数えて、楽しく治療しましょう。
もし、よろしければ、ぜひ、あなたのお手伝いをさせてください。